2023年12月11日(月)

展示作品のご紹介:兎鹿文ゴブレット

兎鹿文ゴブレット
(18世紀前半|ボヘミア|絵付:イグナーツ・プライスラー)
町田市立博物館収蔵

坏身は四曲に成形され、浅く蒲鉾カットが施されている。脚部、台部も面、円でカットが施され、坏身、及び台部は黒色単色エナメル(シュヴァルツロット)と金彩で兎、鹿、リス、キジと花などが描かれている。シュヴァルツロットは、17世紀~18世紀半ばにかけドイツ、ボヘミア、オーストリア周辺地域で流行した、黒、セピア色などの単色エナメルによる絵付け技法である。この作品は北ボヘミアのクンシュタットの名工イグナーツ・プライスラーによって絵付けが施されている。父ダニエルとともに活躍したイグナーツは、グロテスク文様や風俗文、神話文や狩猟文、シノワズリー文様などを得意とした。

-ヴェネチア、プラハ、パリ- 三都ガラス物語
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2023.html
 

2023/12/11 09:09 | 美術館・企画展

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