Blog 箱根ガラスの森美術館ブログ
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展示作品の御紹介:キューピッド文卵形香水瓶
キューピッド文卵形香水瓶
(1870~80年頃|ドイツ|KPMベルリン)
卵形の白磁に写実的な色絵を施した香水瓶は、ベルリン王立窯で皇室専用に作られたものでドイツ皇帝ウィルヘルム1世(在位1861-88)の時代からウィルヘルム2世(在位1889-1918)の時代にかけて作られた。ウィルヘルム1世時代に作られた卵形香水瓶には、人物像やエロス文、草花文などが多かったが、ウィルヘルム2世時代には、ドイツの名所旧跡や、名城、都市風景等がシリーズで製作され名声を博した。
それら作品の大部分はドイツ国内の博物館や美術館に収蔵されていて、ドイツ以外の国々で所蔵されているものは少ない。
特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
会期:2024年7月19日(金)から2025年1月13日(祝・月)まで
収蔵作品の御紹介:レース・グラス蓋付ゴブレット
レース・グラス蓋付ゴブレット
(16世紀末~17世紀初|ヴェネチア)
宙吹き、レース・グラス、熔着装飾
レース・グラスの模様を崩さずに仕上げるためには高度な熟練技術を要する。このゴブレットの模様は、少しの乱れもない。美しく優しい曲線の器形とともに、レースのコスチュームをまとった優雅な貴婦人のイメージをたたえた作品である。15~16世紀に世界的な名声を馳せ、ヨーロッパ貴族の憧れの的となっていたヴェネチアン・レースを、無色透明のガラスの中に封じ込められないものかと、ムラーノ島のガラス職人たちは技巧の限りを尽くして、レース・グラスの創作に取り組んでいた。そして16世紀中頃、遂にその方法を見つけだし、門外不出の秘法として守られる事になった。
収蔵作品の御紹介:点彩花文蓋付ゴブレット
点彩花文蓋付ゴブレット
(1500年頃|ヴェネチア)
型モール、宙吹き上げ、エナメル彩、金彩
高32.5cm 口径12.1cm
濃紺の透明なガラス素地に、赤・白・緑・青色の不透明のエナメル顔料を使った点彩技法で、花文や点綴文様を坏身全体に装飾し、その背景を金泥で覆い尽くして、豪華絢爛たるルネサンス意匠に作り上げている。
脚台部や蓋には、型によって吹き出した縦の稜線が重厚な格調を作り出しており、コバルト・ブルーを素地にした金梨地がその風格を一層高めている。
ビザンチン時代に作られていた黄金七宝製の聖餐坏の形式を採用して、ラッパ状に開いた脚台部と坏身との間には、大小2つの玉飾りが玉房状に作り付けられており、そこにも縦稜と金泥の装飾が施されている。
蓋は天蓋を思わせるように中央が高く立ち上がり、その上に玉状の紐を付け、その上に無色の2段の玉飾紐を熔着している。蓋には12稜縁の鍔と、その内側下部に落し込みの合わせ部分を付けている。
典型的なビザンチンの聖餐坏の形式を採用しながら、点彩と金泥の焼付装飾には、イスラム・グラスの意匠と技法を導入している。15~16世紀ヴェネチアが、地中海文化の混淆と熟成を成し遂げていた状況がみごとにこのゴブレットに表されている。
なお、この作品は永くイタリア貴族の館に伝世されたあと、ドイツの銀行家ロスチャイルド家に伝えられていたものである。
クリスタル・ガラスの水上花火
フュージング体験工房:季節限定モチーフ「ゴースト」
フュージング体験工房:季節限定モチーフ「ゴースト」
箱根ガラスの森美術館の体験工房「ヴェトロ」では、様々なガラスを組み合わせ、熱を加えて熔かし合わせるフュージング技法を使ったアクセサリー作りを行っています。期間限定モチーフとして「ゴースト」などをご用意いたしました。
期間限定モチーフ:2,400円(税込)より
https://hakone-garasunomori.jp/atelier/fusing/
事前ご予約優先です。当日朝8時までに公式オンラインチケット販売ページからご予約ください。
https://e-tix.jp/hakone-garasunomori/
席数に空きがある場合は工房にて先着順に整理券をお配りいたします。
※毎時間の最大定員4名様まで。
慶應義塾公式グッズ:ペンマーク ピンブローチ
慶應義塾公式グッズ:ペンマーク ピンブローチ
箱根ガラスの森美術館監修のペンマークピンブローチです。胸元で揺れるおしゃれなデザイン、クリスタルガラスが眩しく輝きます。ゴールドとシルバーの2色をご用意しました。
慶應義塾公式グッズオンラインストア様で販売中です。
https://www.keiogoods.jp/SHOP/2484.html
展示作品の御紹介:犬を抱く少年像香水瓶
犬を抱く少年像香水瓶
(1745~50年頃|ドイツ|マイセン窯)
ドイツのマイセン窯は、ヨーロッパで最初に白磁が作られた窯であった。18世紀中頃からこの窯で作り出された、いわゆるロココ人形と呼ばれる磁器製小彫刻が爆発的な人気を博したが、そのモデルを使った香水瓶がマイセン窯で作り出され、磁器製香水瓶の始まりとなったのである。この犬を抱く少年もその一点であった。
特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
会期:2024年7月19日(金)から2025年1月13日(祝・月)まで
メープルセサミ130g/黒ゴマ&白ゴマ/2個セット
メープルセサミ130g/黒ゴマ&白ゴマ/2個セット
カナダの大自然の贈り物メープルシロップに、独自の製法でなめらかさを追求した完熟ゴマペーストを、オリジナル技法でブレンドしました。原料はこだわりぬいたメープルシロップとゴマのみです。保存料・乳化剤は一切使用せず、ナチュラル100%の本物の味をお届けいたします。
パンやスコーンはもちろん、ヨーグルトや牛乳に合わせて。白玉や葛餅、お豆腐にも。お酢、お醤油を加えて調味料としても。アレンジ次第で様々なシーンにご活用頂けます。
箱根ガラスの森美術館オンラインショップにて取り扱っております。
https://ukai-online.com/category/H1/HK000026.html
フュージング体験工房:コスモス
箱根ガラスの森美術館の体験工房「ヴェトロ」では、様々なガラスを組み合わせ、熱を加えて熔かし合わせるフュージング技法を使ったアクセサリー作りを行っています。期間限定モチーフとして「コスモス」などをご用意いたしました。
期間限定モチーフ:2,400円(税込)より
https://hakone-garasunomori.jp/atelier/fusing/
事前ご予約優先です。当日朝8時までに公式オンラインチケット販売ページからご予約ください。
https://e-tix.jp/hakone-garasunomori/
席数に空きがある場合は工房にて先着順に整理券をお配りいたします。
※毎時間の最大定員4名様まで。
展示作品の御紹介:長形風景文香水瓶
長形風景文香水瓶
(1735年頃|ドイツ|マイセン窯)
18世紀にフランスの宮廷社会で流行した雅な風景・貴人像を描いた雅宴画を、美しいポンパドール・ローズと呼ばれたピンク色の地色の中に描き込んだ気品に満ちた香水瓶。口金と台部に装飾金具を付け、栓には蝶形の彫刻が付けられている。マイセン窯の数少ない香水瓶の中の名品である。
特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
会期:2024年7月19日(金)から2025年1月13日(祝・月)まで
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