Blog 箱根ガラスの森美術館ブログ
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常設展示作品「お子さま用音声ガイド」
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常設展示作品「お子さま用音声ガイド」
期間:2025年1月25日(土)~7月13日(日)
学芸員と対話しているような形式の分かりやすい音声ガイドです。
出演はホロライブプロダクションの博衣こより氏(子ども役)と儒烏風亭らでん氏(学芸員役)のお二人となります。
お手持ちのスマートフォンから、QRコードを会場で読み込んでください。展示作品の解説を視聴できます。独自アプリ等のインストールは不要です。普段使用されているブラウザでご利用いただけます。
※展示会場内ではイヤホンのご使用、またはスマートフォンのボリュームを下げてご利用ください。館内ではFREE Wi-Fiをご利用ください。
■5作品 合計約14分(無料サービス)
2025年初春 所蔵作品展「ヴェネチアン・グラスとカーニバルの世界」
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2025年初春 所蔵作品展「ヴェネチアン・グラスとカーニバルの世界」
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/2025_festival/
会期:2025年1月25日(土)から4月13日(日)まで。
本展では、ヴェネチアのカーニバルをテーマに厳選したヴェネチアン・グラスを展示。宴を華やかに彩る装飾グラスやコンポート、今にも動き出しそうな躍動感溢れるガラスの人形のほか、現代のカーニバルを撮影した写真家 坪谷隆氏の写真作品も合わせて紹介しています。ガラス職人たちの造形技術の高さが詰まったガラス芸術作品とともに、古き良き時代から現代へと続くカーニバルの世界をお楽しみください。
展示作品の御紹介:グース・ネック形薔薇水撒水瓶
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グース・ネック形薔薇水撒水瓶
(18~19世紀|ペルシア)
ちょうどアヒルの首、嘴、胴を想起させるような形の瓶であることから、一般にグース・ネック・ローズ・ウォーター・スプリンクラー(グース・ネック薔薇水撒水瓶の意味)と呼ばれている。イラン産の薔薇水を室内などに撒くための瓶で、この変わった器形は古くからイスラム・グラスなどにあり、13世紀頃にはドイツにも伝わって類似の瓶が作られていた。ドイツでは、それにクットロルフ(悪魔の酒瓶=器形がねじれていて奇形な形に見えるところから、そのように呼ばれた)という名称が与えられていた。この種の撒水瓶は、主としてイランのシラーズ地方で、18~19世紀に作られて、イランの上流社会に流行していた。
特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで
展示作品の御紹介:薔薇水撒水瓶
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薔薇水撒水瓶
(18~19世紀|ペルシア)
18世紀~19世紀にペルシアで流行した薔薇水を室内などに撒くために作られた瓶で、小さな把手を付けた球形の胴部と煙突形の首部、細長く優雅な曲線で伸び上がった撒水口の先端にはスプリンクラー弁のような翼が装飾され、極めて特色のある器形をしている。ペルシア産として古くから知られていた薔薇水は、アルコール蒸留によって、花などのエッセンシャル・オイルを抽出するようになる17世紀以前の時代では、唯一の香水として、ペルシアから全世界に向けて輸出されていた。したがって、ペルシアでは古くからガラス製の薔薇水撒水瓶が作られていたが、時代の流れの中で、その形式はどんどん変化し、それぞれの時代を特色付ける薔薇水撒水瓶が作り出されていった。その中でもこの18~19世紀の薔薇水撒水瓶は、最もユニークな器形を見せている。
特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで
展示作品の御紹介:薔薇水瓶
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薔薇水瓶
(11~12世紀|イラン)
イランで薔薇水が大量に作られるようになったのは、10世紀以降のことで、ヨーロッパや中国向けにも大量に、こうした薔薇水瓶に入れて、輸出されていた。中国、宋代の記録「宋史」や「宋会要」などにも、ガラス瓶に入れられた薔薇水がアラビア人によって宮中に献上されていたことが、しばしば記録されている。首部の膨らみは、薔薇水が一気に流れないように工夫された流れ止めで、今日のガラス瓶の口にもその機能が応用されているものが多い。
特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで
【1/5更新版】演奏スケジュール
展示作品の御紹介:熔着装飾香油瓶
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熔着装飾香油瓶
(6~8世紀|シリア)
5世紀に西ローマ帝国が崩壊すると、東地中海のガラス製造技術の水準は徐々に低下していく。装飾の多様性が失われていくローマン・グラスの中で最も頻繁に使用された装飾が、ガラスの粘着性を利用して紐状のガラスを容器に装飾した紐装飾や熔着装飾である。ローマ帝国の支配下にあったシリアでは、水差の首やコップに紐を一重に巻いたものや、紐装飾を把手のように施した壺等が多く制作された。
特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで
展示作品の御紹介:デーツ形香油瓶
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デーツ形香油瓶
(1~2世紀|ローマ)
土製又は石製の二つ割の吹き込み型の中に、熔けたガラスを吹き込んで成形したデーツ(なつめやし)の乾燥果実形の香油瓶。デーツから採取した油も香油として使われていたことから、デーツ油を入れる香油壺として使われていたことも考えられよう。デーツの実の乾燥した時の色である、あめ色の美しいガラスで作られているものが多い。
特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで
展示作品の御紹介:人頭瓶
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人頭瓶
(1世紀|東地中海沿岸域)
ローマ帝国領内で、ローマ時代に作られたガラス器物をローマン・グラスと呼ぶ。紀元前1世紀に、吹きガラス技法が発明されるとガラス製品の生産が容易になり、急速に各地に伝播した。この頃のガラス器の主要な用途の一つが香油瓶である。当時、香油には良い香りを身にまとい、乾燥から肌を守る他に、皮膚病や頭痛の鎮静効果もあると考えられていた。ローマ時代の香油瓶は雫形等の単純な器形から、作品のような人面形といった複雑な形も作られ、その色も黄や青、紫と多彩であった。
特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで
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