Blog 箱根ガラスの森美術館ブログ

正倉院の謎

箱根ガラスの森美術館の顧問である、由水常雄氏の著書「正倉院の謎」ミュージアム・ショップにて取り扱っております。

踊る男女像香水瓶
(1751~54年頃|イギリス|ガール・イン・ア・スイング窯)

イギリスで1751年から54年にかけて、こうした彫像形の磁器製香水瓶を創り出して人気を博したガール・イン・ア・スイング窯の作品の一つである。男女の像が香水瓶になっていて、上部のバラの花束の上に小鳥形の鈕を付けた金製の栓が付けられている。当時は、磁器が初めてヨーロッパでも作られるようになり、永い間あこがれであった白磁が貴族たちの手にも入るようになった時代であった。その貴重な磁器で作った香水瓶には高価な香水を入れて、それを携帯することは、最高の贅沢であったのである。

特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
会期:2024年7月19日(金)から2025年1月13日(祝・月)まで

江戸花切子 ロックグラス「金龍」
(目黒祐樹作│目黒硝子美術工芸社)
506,000円(税込)

希少になりつつある花切子技法で描かれた龍。深い掘り込みが手に馴染みます。
箱根ガラスの森美術館、ミュージアムショップにて取り扱っております。

秋バラが開花

箱根ガラスの森美術館の庭園では、何種類かの秋バラが開花しております。

風にそよぐグラス
(1895年│ヴェネチア│アルティスティ・バロヴィエール工房│ジュゼッペ・バロヴィエール制作)

名工ジュゼッペ・バロヴィエールによって実験的に作られたグラスで、19世紀末にヨーロッパで大流行した「アール・ヌーヴォー様式」を採り入られた作品です。植物の茎をイメージした細くて長い脚部の上に頭の大きな坏身が熔着され、わずかな風にも揺れ動きます。1895年に開催された第1回ヴェネチア・ビエンナーレと共に開催された展覧会に出品され、ガラス工芸の常識を破る驚異の技術を駆使した奇跡のグラスとして、大きな注目を集めました。

「風にそよぐグラス」シリーズは、ジュゼッペ・バロヴィエールにより1895年頃に数点実験的に制作されました。

江戸花切子 ロックグラス「黒龍」
(目黒祐樹作│目黒硝子美術工芸社)
396,000円(税込)

希少になりつつある花切子技法で描かれた龍。
箱根ガラスの森美術館、ミュージアムショップにて取り扱っております。

グレイハウンドと壺形香水瓶
(1750年頃|イギリス|ガール・イン・ア・スイング窯)

グレイハウンドと壺の二つの香水瓶を一体に成形した双口香水瓶で、蝶形の栓と犬の頭部の二つの栓がそれを示している。底には、ガール・イン・ア・スイング窯特有の花柄文様が施され、金縁の装飾がつけられている。

特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
会期:2024年7月19日(金)から2025年1月13日(祝・月)まで

特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
会期:2024年7月19日(金)から2025年1月13日(祝・月)まで
時代を彩る貴婦人たちが愛した香りとともに、水晶や瑪瑙などで制作された香水瓶や、神話や愛などの寓意を表現した香水瓶、新たな時代の香りのイメージを反映してデザインされた香水瓶など厳選した約80点をご紹介いたします。

季節限定「黒いちじくジャム」
素材へのこだわりから生まれた逸品。収穫時期が限られる黒いちじくの果実たっぷりの季節限定ジャムです。箱根ガラスの森美術館の水車小屋”アチェロ”にて取り扱っております。

ミルフィオリ・グラス・ランプ
(1910年頃│ヴェネチア│フラテッリ・トーゾ工房)

古代のモザイク・グラスの技法を応用して作られたランプ。一面に花が敷きつけられたかのような模様から、イタリア語で千の花を意味する「ミルフィオリ」とも呼ばれています。この作品は、花柄のガラス片を一枚の板状に熔着した後、小量のガラス種に巻きとって、ヴェネチアン・グラスならではの宙吹き技法によって成形されています。

プロフィール

箱根ガラスの森美術館
箱根ガラスの森美術館
箱根ガラスの森美術館は、緑豊かな箱根仙石原にあるヴェネチアン・グラス専門の美術館です。

〒250-0631
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48
TEL:0460-86-3111
FAX:0460-86-3114

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