Blog 箱根ガラスの森美術館ブログ
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セーンジャー馬頭琴コンサート
セーンジャー馬頭琴コンサート
https://hakone-garasunomori.jp/event/senjiya/
開催日:毎週水曜日(予定)
「草原のチェロ」と呼ばれるモンゴルの民族楽器・馬頭琴の力強くも優しい音色をお楽しみ下さい。セーンジャーの奏でる音楽は、聴く者を一瞬にして悠久の時代に誘います。
展示作品の御紹介:風にそよぐグラス
サンドブラスト体験工房:雪の結晶
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砂を吹き付けてガラスに模様を彫る、箱根ガラスの森美術館サンドブラスト体験工房では、季節限定モチーフとして「雪の結晶」などをご用意いたしました。
体験料金:1600円(税込)より
制作時間:約40分から60分
https://hakone-garasunomori.jp/atelier/sandblast/
~2月の体験工房事前予約中止のお知らせ~
2月1日~28日までの冬季降雪シーズンは、大雪などにより臨時休館となる場合があり、お客様にご迷惑をおかけする為、体験コーナーの事前予約を中止させていただきます。
当日、現地にて先着順での受付を行っておりますので、ご来館の際は、体験工房まで直接お越しくださいませ。
(受付時間 10時~11時 13時~16時)
2月のカフェレストランと美術館内の演奏スケジュール
展示作品のご紹介:龍装飾水差
展示作品のご紹介:人物行列文壺
クリスタル・ガラスのサクラ
展示作品の御紹介:点彩花文蓋付ゴブレット
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点彩花文蓋付ゴブレット
(1500年頃|ヴェネチア)
型モール、宙吹き上げ、エナメル彩、金彩
高32.5cm 口径12.1cm
濃紺の透明なガラス素地に、赤・白・緑・青色の不透明のエナメル顔料を使った点彩技法で、花文や点綴文様を坏身全体に装飾し、その背景を金泥で覆い尽くして、豪華絢爛たるルネサンス意匠に作り上げている。
脚台部や蓋には、型によって吹き出した縦の稜線が重厚な格調を作り出しており、コバルト・ブルーを素地にした金梨地がその風格を一層高めている。
ビザンチン時代に作られていた黄金七宝製の聖餐坏の形式を採用して、ラッパ状に開いた脚台部と坏身との間には、大小2つの玉飾りが玉房状に作り付けられており、そこにも縦稜と金泥の装飾が施されている。
蓋は天蓋を思わせるように中央が高く立ち上がり、その上に玉状の紐を付け、その上に無色の2段の玉飾紐を熔着している。蓋には12稜縁の鍔と、その内側下部に落し込みの合わせ部分を付けている。
典型的なビザンチンの聖餐坏の形式を採用しながら、点彩と金泥の焼付装飾には、イスラム・グラスの意匠と技法を導入している。15~16世紀ヴェネチアが、地中海文化の混淆と熟成を成し遂げていた状況がみごとにこのゴブレットに表されている。
なお、この作品は永くイタリア貴族の館に伝世されたあと、ドイツの銀行家ロスチャイルド家に伝えられていたものである。
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