Blog 箱根ガラスの森美術館ブログ
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展示作品の御紹介:薔薇水瓶
薔薇水瓶
(11~12世紀|イラン)
イランで薔薇水が大量に作られるようになったのは、10世紀以降のことで、ヨーロッパや中国向けにも大量に、こうした薔薇水瓶に入れて、輸出されていた。中国、宋代の記録「宋史」や「宋会要」などにも、ガラス瓶に入れられた薔薇水がアラビア人によって宮中に献上されていたことが、しばしば記録されている。首部の膨らみは、薔薇水が一気に流れないように工夫された流れ止めで、今日のガラス瓶の口にもその機能が応用されているものが多い。
特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで
【1/5更新版】演奏スケジュール
【1/5更新版】
1月のカフェレストランと美術館内の演奏スケジュールです。
※2025年1月14日から1月24日までの11日間は冬季休館となります。
※変更となる場合がございます。
展示作品の御紹介:熔着装飾香油瓶
熔着装飾香油瓶
(6~8世紀|シリア)
5世紀に西ローマ帝国が崩壊すると、東地中海のガラス製造技術の水準は徐々に低下していく。装飾の多様性が失われていくローマン・グラスの中で最も頻繁に使用された装飾が、ガラスの粘着性を利用して紐状のガラスを容器に装飾した紐装飾や熔着装飾である。ローマ帝国の支配下にあったシリアでは、水差の首やコップに紐を一重に巻いたものや、紐装飾を把手のように施した壺等が多く制作された。
特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで
展示作品の御紹介:デーツ形香油瓶
デーツ形香油瓶
(1~2世紀|ローマ)
土製又は石製の二つ割の吹き込み型の中に、熔けたガラスを吹き込んで成形したデーツ(なつめやし)の乾燥果実形の香油瓶。デーツから採取した油も香油として使われていたことから、デーツ油を入れる香油壺として使われていたことも考えられよう。デーツの実の乾燥した時の色である、あめ色の美しいガラスで作られているものが多い。
特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで
展示作品の御紹介:人頭瓶
人頭瓶
(1世紀|東地中海沿岸域)
ローマ帝国領内で、ローマ時代に作られたガラス器物をローマン・グラスと呼ぶ。紀元前1世紀に、吹きガラス技法が発明されるとガラス製品の生産が容易になり、急速に各地に伝播した。この頃のガラス器の主要な用途の一つが香油瓶である。当時、香油には良い香りを身にまとい、乾燥から肌を守る他に、皮膚病や頭痛の鎮静効果もあると考えられていた。ローマ時代の香油瓶は雫形等の単純な器形から、作品のような人面形といった複雑な形も作られ、その色も黄や青、紫と多彩であった。
特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで
フュージング体験工房:干支の「巳」
箱根ガラスの森美術館の体験工房「ヴェトロ」では、様々なガラスを組み合わせ、熱を加えて熔かし合わせるフュージング技法を使ったアクセサリー作りを行っています。期間限定モチーフとして、干支の「巳」などをご用意いたしました。
期間限定モチーフ:2,400円(税込)より
https://hakone-garasunomori.jp/atelier/fusing/
事前ご予約優先です。当日朝8時までに公式オンラインチケット販売ページからご予約ください。
https://e-tix.jp/hakone-garasunomori/
席数に空きがある場合は工房にて先着順に整理券をお配りいたします。
※毎時間の最大定員4名様まで。
~2月の体験工房事前予約中止のお知らせ~
2月1日~28日までの冬季降雪シーズンは、大雪などにより臨時休館となる場合があり、お客様にご迷惑をおかけする為、体験コーナーの事前予約を中止させていただきます。
当日、現地にて先着順での受付を行っておりますので、ご来館の際は、体験工房まで直接お越しくださいませ。
(受付時間 10時~11時 13時~16時)
展示作品の御紹介:長頸瓶
長頸瓶
(1世紀|東地中海沿岸域)
紀元前1世紀のシリアで吹きガラス技法が発明されると、高級品から日用品に至るまで、幅広い種類のガラス器を制作できるようになった。ガラス表面の玉虫色の輝きは、特定の条件がそろった際にみられる、「銀化現象」と呼ばれる長年の風化作用によるもの。
特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで
プレスリリース:箱根ガラスの森美術館のお正月
黒絵式香油瓶
(紀元前6世紀|ギリシア)
ギリシア土器は、表面に絵付けされる形式によって、時代順に幾何学様式時代(前10~8世紀)、オリエント様式時代(前8~7世紀)、黒絵式様式時代(前6世紀)、赤絵式様式時代(前5~4世紀)などに時代区分されている。この黒絵式香油瓶は、茶色い土器の表面に、動物や人物文様などを黒い影絵のようなシルエットで表現した黒絵式様式時代の作品で、前6世紀のものである。雄ライオンか黒豹のような動物を表現し、鍔広の開口部と把手を付けた典型的な形式の古代ギリシアの香油瓶である。
特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで
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