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特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜



特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで。
香りは、古来においては神への捧げものとして、また時に心身を癒し、人々を虜にする魅惑の薬として生活の中に息づいてきました。そして、その香りは時代の移り変わりとともに、宝石や白磁、ガラスなどの様々な「衣装」を身にまとった香水瓶となり、往時の栄華を今に伝えています。
本展では、3000年以上の時を超えて人と香りが歩んだ軌跡をめぐります。時代を彩る貴婦人たちが愛した香りとともに、水晶や瑪瑙などで制作された香水瓶や、神話や愛などの寓意を表現した香水瓶、新たな時代の香りのイメージを反映してデザインされた香水瓶など厳選した約80点をご紹介いたします。ぜひ、香りと人々の想いの詰まった「香りの装い」をお楽しみください。
【予告】2025年所蔵作品展「ヴェネチアン・グラスとカーニバルの世界」
クリスマス ギャラリートーク
展示作品の御紹介:マーブル・グラス香水瓶

マーブル・グラス香水瓶
(1880年頃|イタリア|ヴェネチア)
イタリアのヴェネチアではいろいろな種類のガラス製香水瓶が作られたが、この色彩豊かなマーブル・グラスの香水瓶もその一例である。異なった色ガラスの断片を熔かし合わせ、よく練り合わせて文様を作り出し、その中に金粉を散らしたようなアヴェンチュリン・グラスが混入されている。アヴェンチュリン・グラスはヴェネチアで開発された特許ガラスである。
特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで
展示作品の御紹介:カメオ飾り香水瓶セット

カメオ飾り香水瓶セット
(1860年頃|イタリア)
美しい彫金細工のボックスに収められた二本の香水瓶には、蓋に貴婦人と紳士の肖像を彫り出したカメオが嵌め込まれている。香水瓶をオーダー・メイドで作っていた当時の状況が良く反映されていて興味深い。
特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで
展示作品の御紹介:馬車形香水瓶

馬車形香水瓶
(1860年頃|イタリア)
馬車に乗せられた青いガラスの香水瓶。蓋には染付草花文の描かれた装飾ボタンが嵌め込まれ、“Muriel”の銘が記入されているがその意味は不明。この香水瓶の注文主の名前であろうか。装飾金具の意匠や馬車のデザインに、イタリア的感覚の造形表現がよく表れている。
特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで
展示作品の御紹介:レース・グラス・ワイングラス

レース・グラス・ワイングラス
(17世紀|ヴェネチア又はファソン・ド・ヴェニス)
16世紀中頃、王侯貴族の間で流行していたカットワーク・レースの繊細さを表現したレース・グラスがヴェネチアで誕生する。レース・グラスは、乳白色ガラスと透明ガラスを捻じり合わせたガラス棒をつなぎ合わせて制作されるが、ガラス棒の種類と組み合わせによって様々なレース模様が表現できた。このワイングラスは数種類のらせん模様で表現され、「レトルティ」と呼ばれている。レース・グラスはヨーロッパ貴族の羨望の的となり、その後「ガラスの貴婦人」とも称えられた。
17世紀以降は、周辺諸国でのヴェネチア、ムラーノ島のガラス職人の引き抜きが強まり、ファソン・ド・ヴェニスと呼ばれるムラーノ島で制作されたガラスと見分けの難しいヴェネチア様式の器が他国でも制作されるようになった。
特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで
展示作品の御紹介:アヴェンチュリン・グラス香水瓶

アヴェンチュリン・グラス香水瓶
(1790年頃|イタリア|ヴェネチア)
17世紀後半に発明されたアヴェンチュリン・グラスは、ガラス素材の中でも、最も高価な素材であった。口には金製キャップが付けられている。
特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで
展示作品の御紹介:くるみケース入りウランガラス香水セット

くるみケース入りウランガラス香水セット
(18世紀末~19世紀初|イギリス)
ウラン発色の黄緑色のガラスが使われている。ウランによる蛍光発色が、ガラスに採り入れられるようになるのは、18世紀末から19世紀初めで、19世紀中頃になるとボヘミアン・グラスやドイツのガラス工芸の中で大流行するが、20世紀に入るとその使用が全面的に中止された。この小さな香水瓶も、美しい蛍光発色を見せる。
特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで
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