Blog 箱根ガラスの森美術館ブログ
カテゴリ
新着記事
アーカイブ
クリスタル・ガラスのサクラ
今朝は晴れてクリスタル・ガラスのサクラが輝いていました。
効果フィルター使用
対物側がクロスでレンズ側がソフトです。
■Kenko PRO1D R-トゥインクル・スター 6X
■MARUMI DHG フォギーソフト
カメラ機種名:Canon EOS-1D X Mark III
レンズ:EF24-70mm f/2.8L USM
撮影モード:絞り優先AE
Av(絞り数値):5.6
展示作品の御紹介:点彩花文蓋付ゴブレット
点彩花文蓋付ゴブレット
(1500年頃|ヴェネチア)
型モール、宙吹き上げ、エナメル彩、金彩
高32.5cm 口径12.1cm
濃紺の透明なガラス素地に、赤・白・緑・青色の不透明のエナメル顔料を使った点彩技法で、花文や点綴文様を坏身全体に装飾し、その背景を金泥で覆い尽くして、豪華絢爛たるルネサンス意匠に作り上げている。
脚台部や蓋には、型によって吹き出した縦の稜線が重厚な格調を作り出しており、コバルト・ブルーを素地にした金梨地がその風格を一層高めている。
ビザンチン時代に作られていた黄金七宝製の聖餐坏の形式を採用して、ラッパ状に開いた脚台部と坏身との間には、大小2つの玉飾りが玉房状に作り付けられており、そこにも縦稜と金泥の装飾が施されている。
蓋は天蓋を思わせるように中央が高く立ち上がり、その上に玉状の紐を付け、その上に無色の2段の玉飾紐を熔着している。蓋には12稜縁の鍔と、その内側下部に落し込みの合わせ部分を付けている。
典型的なビザンチンの聖餐坏の形式を採用しながら、点彩と金泥の焼付装飾には、イスラム・グラスの意匠と技法を導入している。15~16世紀ヴェネチアが、地中海文化の混淆と熟成を成し遂げていた状況がみごとにこのゴブレットに表されている。
なお、この作品は永くイタリア貴族の館に伝世されたあと、ドイツの銀行家ロスチャイルド家に伝えられていたものである。
展示作品のご紹介:船形水差
ビーズフラワー/桜
箱根ガラスの森美術館オンラインショップ「ビーズフラワー/桜」
https://ukai-online.com/category/H30006/HK000064.html
【希望の桜】その一枝に平和と希望の祈りを込めて…
こちらの商品は、売上の一部を「令和6年能登半島地震災害義援金」として寄付させて頂きます。箱根ガラスの森美術館とビーズフラワーデザイナー下永瀬美奈子は、箱根町を通し日本赤十字社へ義援金・救援金として継続的な支援活動に参加致します。
ヴェネチアン・グラスとカーニバルの世界
所蔵作品展「ヴェネチアン・グラスとカーニバルの世界」
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/2025_festival/
会期:2025年1月25日(土)から4月13日(日)まで
本展では、ヴェネチアのカーニバルをテーマに厳選したヴェネチアン・グラスを展示。宴を華やかに彩る装飾グラスやコンポート、今にも動き出しそうな躍動感溢れるガラスの人形のほか、現代のカーニバルを撮影した写真家 坪谷隆氏の写真作品も合わせて紹介しています。ガラス職人たちの造形技術の高さが詰まったガラス芸術作品とともに、古き良き時代から現代へと続くカーニバルの世界をお楽しみください。
展示作品の御紹介:カメオ・グラス朝顔文香水瓶
カメオ・グラス朝顔文香水瓶
(1887年頃|イギリス|トーマス・ウェッブ&サンズ社)
乳白ガラスに金赤ガラスを被せかけ、さらにその上に乳白ガラスを被せた素地から、カメオ彫刻によって白い朝顔文様を彫り出している。典型的なアール・ヌーヴォー様式のトーマス・ウェッブ&サンズ社特有の香水瓶。口金と栓は銀製。
特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで
展示作品の御紹介:カット・グラス魚形香水瓶
カット・グラス魚形香水瓶
(1884年頃|イギリス|トーマス・ウェッブ&サンズ社)
魚形の香水瓶で本体は無色ガラスにカット技法が施されており、栓となる尾ひれが金属で作られている。19世紀前半、イギリスとアイルランドではカットで装飾した鉛クリスタル・ガラスの生産が急激に拡大していた。トーマス・ウェッブ&サンズ社は、この装飾で名声を高め、のちに被せガラスを用いたカメオ装飾技法で優れた作品を生み出した。
特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで
展示作品の御紹介:カメオ・グラス・チューリップ文香水瓶
カメオ・グラス・チューリップ文香水瓶
(1884年頃|イギリス|トーマス・ウェッブ&サンズ社)
イギリスの名門ガラス工場であったトーマス・ウェッブ&サンズ社が、イングリッシュ・カメオ(手彫りカメオ技法)の大型香水瓶を発表したのは、アール・ヌーヴォーの最盛期の1880年から90年代であった。そのため、デザインは草花を中心に、鳥や小動物などをモチーフにして、繊細なタッチで彫刻を施した表現のものが多く、香水瓶の名品として今日なお、その人気は衰えを見せていない。
特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで
- カテゴリ
- 新着記事
- アーカイブ