Blog 箱根ガラスの森美術館ブログ

ダイヤモンド・ポイント彫り ヴァンジェリスティ家紋章文コンポート
(16世紀末~17世紀初|ヴェネチア)
宙拭き、熔着装飾、ダイヤモンド・ポイント彫り

この作品は、ダイヤモンド・ポイント彫りの代表的な一例で、草花文様とヴェローナのヴァンジェリスティ家の紋が彫刻されています。 大きなコンポートの皿部は、ほぼ水平に作られ、縁がわずかに反りその中央には青色のガラスの鎖と、それに沿って内側と外側に透明なガラスが、円環状に熔着装飾されています。この種のコンポートは、ダイヤモンド・ポイント彫りのほかにエナメル彩を施した作品も数多く残されています。

2025年初春 所蔵作品展「ヴェネチアン・グラスとカーニバルの世界」
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/2025_festival/
会期:2025年1月25日(土)から4月13日(日)まで

マガモ

マガモ
https://www.hakone-garasunomori.jp/garden/mallard/
箱根ガラスの森美術館の人気者です。 オスの頭は青みがかった緑色で首に白い輪があり、春になると特に色鮮やかになります。メスはオスより地味で全身褐色の縞模様です。えさは、とうもろこしなどの穀類を中心に与えています。

箱根ガラスの森美術館庭園で生まれ育ったカモの大半は渡りをせず、池に住み着いたままでいます。
近年は他所から飛来したアイガモやマガモ・カルガモが庭園の池に来ているようです。

セーンジャー馬頭琴コンサート

セーンジャー馬頭琴コンサート
https://hakone-garasunomori.jp/event/senjiya/
開催日:毎週水曜日(予定)
「草原のチェロ」と呼ばれるモンゴルの民族楽器・馬頭琴の力強くも優しい音色をお楽しみ下さい。セーンジャーの奏でる音楽は、聴く者を一瞬にして悠久の時代に誘います。

大涌谷

今朝は晴れて大涌谷がよく見えます。

風にそよぐグラス
(1895年│ヴェネチア│アルティスティ・バロヴィエール工房│ジュゼッペ・バロヴィエール制作)

名工ジュゼッペ・バロヴィエールによって実験的に作られたグラスで、19世紀末にヨーロッパで大流行した「アール・ヌーヴォー様式」を採り入られた作品です。植物の茎をイメージした細くて長い脚部の上に頭の大きな坏身が熔着され、わずかな風にも揺れ動きます。1895年に開催された第1回ヴェネチア・ビエンナーレと共に開催された展覧会に出品され、ガラス工芸の常識を破る驚異の技術を駆使した奇跡のグラスとして、大きな注目を集めました。

積雪状況

箱根ガラスの森美術館の庭園も雪化粧されてきました。

砂を吹き付けてガラスに模様を彫る、箱根ガラスの森美術館サンドブラスト体験工房では、季節限定モチーフとして「雪の結晶」などをご用意いたしました。
体験料金:1600円(税込)より
制作時間:約40分から60分
https://hakone-garasunomori.jp/atelier/sandblast/

~2月の体験工房事前予約中止のお知らせ~
2月1日~28日までの冬季降雪シーズンは、大雪などにより臨時休館となる場合があり、お客様にご迷惑をおかけする為、体験コーナーの事前予約を中止させていただきます。
当日、現地にて先着順での受付を行っておりますので、ご来館の際は、体験工房まで直接お越しくださいませ。
(受付時間 10時~11時 13時~16時)

2月のカフェレストランと美術館内の演奏スケジュールです。
※変更となる場合がございます。

展示作品のご紹介:龍装飾水差

龍装飾水差
(19世紀|ヴェネチア)

東洋の影響を感じさせる龍の装飾がついた水差。アヴェンチュリンのレース・グラス棒と水色不透明ガラス棒を交互に配したレース・グラスで作られている。脚は金箔熔着し、台は坏身と同じパターンで作られている。龍は、無色透明ガラスに金箔熔着、縦モールをつけて形作られており、赤い舌、黄色に黒い目玉の目がつけられている。龍は装飾的な把手となっている。開口部は外側に、台の縁は底側にそれぞれ折り返してある。

人物行列文壺
(1500年頃|ヴェネチア)

コバルト・ブルーの小壺の胴部に、イタリア・ルネサンス時代のコスチュームを身にまとった男女と白馬に乗った天使、笛を吹く童子など合計34名の人物が歩いて行く姿が描かれている。15世紀末頃からエナメル彩技法の作品には、ヴェネチア派の画家の影響を受けて、人物表現が導入されるようになった。記念の祝賀図や祝祭図、記念坏としてふさわしい勝利の女神や神話図などを描いた祝坏形のものが多くみられる。

プロフィール

箱根ガラスの森美術館
箱根ガラスの森美術館
箱根ガラスの森美術館は、緑豊かな箱根仙石原にあるヴェネチアン・グラス専門の美術館です。

〒250-0631
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48
TEL:0460-86-3111
FAX:0460-86-3114

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