Blog 箱根ガラスの森美術館ブログ

カモ

今朝も他所から来たカルガモが庭園の池に居ました。

箱根ガラスの森美術館に開館当初から代々住んでいるマガモ。オスの頭は青みがかった緑色で、メスは全身褐色の縞模様です。

トリック・グラス
(19世紀|ヴェネチア)

トリック・グラス、別名ジョーク・グラスとも呼ばれるこの作品は、宴席などで来賓を楽しませる余興の一環として使われたと考えられている。トリック・グラスには様々な種類があるが、このトリック・グラスは、器の中にガラスの管が取り付けられており、この管が隠れる量の液体を注ぐと、管の中の空気が水圧で押し出され、管からつながっている脚の部分の穴を通って、器の外に液体が流れ出てしまう仕組みになっている。

2025年初春 所蔵作品展「ヴェネチアン・グラスとカーニバルの世界」
https://hakone-garasunomori.jp/event/2025_festival/
会期:2025年1月25日(土)から4月13日(日)まで。

ペルシャン
(1986年~|デイル・チフーリ)

「新しい形態の追求」から始まったこのシリーズは、古代のコア・グラスを思わせる渦巻き状の美しさとを合わせ持っています。
鋳型を使うことによって得られたガラスの厚みの変化が、模様に波状のアクセントを加えています。
作品そのものだけでなく、その作品が空間にどう働きかけるかということにも観点がおかれ、それぞれ違った大きさと形を持ったピースを一つのグループとして展示するというスケールの大きなシリーズに発展しました。

クリスマスローズ

カフェ・レストラン前のクリスマスローズの開花が始まりました。

展示作品のご紹介:中空脚坏

中空脚坏
(18世紀|ヴェネチア)

16世紀に作られたヴェネチアのクリスタルガラスは、中北部ヨーロッパ地方で人気を博して、盛んに輸出された。薄手で軽く、美しい造形は、その後の時代にも継承されて、ヴェネチアン・グラスの堅実な輸出アイテムのグラス・シリーズとして、後世まで作り続けられた。この作品は、素材の質や作品の器形が微妙に変化している点からみて、18世紀あるいはもっと後世の作品と推定される。

2025年初春 所蔵作品展「ヴェネチアン・グラスとカーニバルの世界」
https://hakone-garasunomori.jp/event/2025_festival/
会期:2025年1月25日(土)から4月13日(日)まで。

所蔵作品展「ヴェネチアン・グラスとカーニバルの世界」
https://hakone-garasunomori.jp/event/2025_festival/
会期:2025年1月25日(土)から4月13日(日)まで。
ガラス職人たちの造形技術の高さが詰まったヴェネチアン・グラス作品とともに古き良き時代から現代へと続くヴェネチア・カーニバルの世界をお楽しみください。

レース服の少女
(19世紀|ヴェネチア)
レースの服を身にまとった女性像。帽子やドレスは白いレース・グラスで作られ、清楚で上品な作品に仕上げられている。ふんわりと広がるドレスの袖やスカートは、女性の愛らしさが感じられる。

2025年初春 所蔵作品展「ヴェネチアン・グラスとカーニバルの世界」
https://hakone-garasunomori.jp/event/2025_festival/
会期:2025年1月25日(土)から4月13日(日)まで。

江戸花切子 オールドタンブラー「雄叫び」
(目黒泰地作│目黒硝子美術工芸社)

箱根ガラスの森美術館ミュージアム・ショップにて取り扱っております。
90,200円(税込み)

コメディア・デラルテ
(20世紀│ヴェネチア)

ヴェネチア伝統の仮面喜劇「コメディア・デラルテ」は、16世紀に成立した仮面を用いた即興劇で、カーニバルの時期になると、道端や広場で上演されてきました。劇中で使用する仮面は、それぞれ特徴があり、役者がどの役柄を演じているのか明確に決まっています。仮面をつけた役者は、様々な階級や職業の人々が巻き起こす喜劇をアクロバティックな演技とともに繰り広げました。18世紀に入り、劇作家カルロ・ゴルドーニが登場すると、その人気はさらに高まり、「コメディア・デラルテ」の登場人物の出で立ちは、ヴェネチア・カーニバルの仮装にも取り入れられました。ひょうきんな顔をしたアルレッキーノは、金太郎飴のように模様の入ったガラス棒を切断し、そのパーツを貼り合わせることで、アルレッキーノの特徴である、つぎはぎだらけの衣装を表現しています。また、コロンビーナをはじめとする4人の人形たちはどれも表情豊かで、吹きガラスと熔着装飾技法が用いられ、躍動感があふれる様子が見事に表現されています。

2025年初春 所蔵作品展「ヴェネチアン・グラスとカーニバルの世界」
https://hakone-garasunomori.jp/event/2025_festival/
会期:2025年1月25日(土)から4月13日(日)まで。

18世紀の天才劇作家 カルロ・ゴルドーニ

ヴェネチアでは、貴族だけでなく一般市民にいたるまで、広くオペラや演劇を楽しむ習慣があり、街頭でもよく演劇が上演されていました。そんな目の肥えたヴェネチア人たちを満足させていたのが、劇作家 カルロ・ゴルドーニです。
カルロ・ゴルドーニ (1707~1793)は、18世紀に活躍した劇作家の一人です。1707年にヴェネチアで生まれ、幼い頃から天才劇作家と言われる片鱗を見せていました。しかし、両親の意向で、あまり望んでいなかった弁護士の教育を受け、25歳の時に資格を取得。それでも、演劇への興味を持ちつづけたゴルドーニに、この年転機が訪れます。コメディア・デラルテの役者であったサッキと出会い、彼に「二人の主人を一度に持つと」の台本を送ったのです。この公演は大成功し、その1年後、サンタンジェロ劇場の座付き作家となりました。
当時、一般的には、座付き作家として認められることはとても難しく、それだけで生計を立てるのは至難の業でした。しかし、ゴルドーニの描く世界はヴェネチア人たちの心を掴んで離さず、筆一本で生計を立てた最初の人物となりました。

フュージング体験工房:天使

フュージング体験工房:天使

箱根ガラスの森美術館の体験工房「ヴェトロ」では、様々なガラスを組み合わせ、熱を加えて熔かし合わせるフュージング技法を使ったアクセサリー作りを行っています。期間限定モチーフとして、天使などをご用意いたしました。
期間限定モチーフ:2,400円(税込)より
https://hakone-garasunomori.jp/atelier/fusing/

~2月の体験工房事前予約中止のお知らせ~
2月1日~28日までの冬季降雪シーズンは、大雪などにより臨時休館となる場合があり、お客様にご迷惑をおかけする為、体験コーナーの事前予約を中止させていただきます。
当日、現地にて先着順での受付を行っておりますので、ご来館の際は、体験工房まで直接お越しくださいませ。
(受付時間 10時~11時 13時~16時)
毎時間の最大定員4名様まで。

プロフィール

箱根ガラスの森美術館
箱根ガラスの森美術館
箱根ガラスの森美術館は、緑豊かな箱根仙石原にあるヴェネチアン・グラス専門の美術館です。

〒250-0631
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48
TEL:0460-86-3111
FAX:0460-86-3114

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