セーンジャー先生とスーホの白い馬

 
 

─みんなで学ぼう!モンゴルのせかい─

夏休み特別企画といたしまして、お子さまを対象とした体験型イベントを開催いたします。馬頭琴奏者セーンジャーさんにお越しいただき、「スーホの白い馬」のお話をはじめ、モンゴルの文化や生活、馬頭琴についてなど内容盛り沢山でお届けいたします。

開催日

2019年 8月8・10・11・12・13日(雨天中止)

演奏スケジュール

10:30 〜 10:50
11:10 〜 11:30
12:10 〜 12:30
13:10 〜 13:30
14:10 〜 14:30
 
※イベント・企画等により変更となる場合がございます。

アーティスト

賽音吉雅(セーンジャー)

賽音吉雅(セーンジャー)

Senjiya

馬頭琴奏者
内モンゴル出身、内モンゴル芸術学院卒業後来日。
2005年「スーホと白い馬」映画主演、音楽監督を自ら行い、文部科学省選定作品に選定される。
2007年、映画「蒼き狼 地果て海尽きるまで」において馬頭琴を担当、モンゴル現地ロケに参加。
2008年北京オリンピック、ギネス世界記録イベントにおいて馬頭琴を演奏。
2010年3月にテレビ朝日番組「徹子の部屋」に出演、2012年NHK「エル・ムンド」「ほっとアジア」で実力を発揮するなど若きアーティストとして活動の場はさらに拡がりを見せている。

─リリースCD─
DREAM・モンゴル蒼い風・星のささやき・恋情 など

馬頭琴(モリン・ホール)

1206年にチンギス=ハンによって成立したモンゴル帝国で、13、14世紀に書かれた歴史書『元朝秘史』にはアルグサン・チルゲンという馬頭琴奏者が登場します。この時代の馬頭琴には既に馬の頭の飾りが存在していたと言われています。
この頃、モンゴル民族によるユーラシア大陸の東西に渡る征服活動は、交通網の整備につながり、文化交流の活性化を促しました。この政治的安定と東西交流の発展をあわせて「タタールの平和」と呼びます。
平和が保証された中央アジアの東西貿易路に、東方の物産を求めて接触してきたのがイタリア人商人達です。その代表的な人物が、ヴェネチア出身の商人マルコ・ポーロです。フビライ=ハンに17年仕えて帰国後に口述した『東方見聞録(世界の記述)』は、日本を「黄金の国ジパング」等と大分誇張して紹介してはいますが、ヨーロッパ人の東洋への関心を煽り、大航海時代への遠因となりました。
時代が経つにつれ、都市部への人口が増加し、それと共に馬頭琴の文化も失われていきました。現在では、モンゴル南部の伝統的な遊牧社会で見る事が出来ます。本来、独奏される事の多い馬頭琴ですが、踊りや「長い歌」を意味するオルティン・ドーや神話や儀式の伴奏として演奏される事もあります。
また、かつてのシャーマニズムの影響から、音楽が呪術的な機能を持つと信じられていた頃の名残で、動物を飼い慣らす為に弾かれた曲も残っています。このように、馬頭琴は遊牧民の生活に深く根付いたものでした。
2003年には“馬頭琴(モリン・ホール)の伝統音楽”として、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。

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